009)スウィングガールズ

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

製作年度:2004年
製作国:日本
上映時間:105分
監督:矢口史靖
出演:上野樹里貫地谷しほり本仮屋ユイカ豊島由佳梨平岡祐太
ストーリー:サボりの口実としてビックバンドを始めた、“やる気のない”女子高生たちだったが、次第にジャズの魅力に引き込まれ、楽器は無いが自分たちだけのバンドを結成する。

ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督作品。しかも同じ高校生モノ。しかもジャズ!?
そして更なる魅力はCMでも使われていた「いぐねいぐね?」といった方言、、、


数ヶ月前に『リンダリンダリンダ』を観ていたのでちょっとかぶるところが、、、
でも全然違いました。さすが矢口監督。
キャラの描写がうまい。そして、脇役の一人一人に細かい人物設定が。演じる人たちもなりきってやれるし、チョイ役でもここまで人物設定してもらえてたら嬉しいだろうなぁ。
そして、今回も面白キャラがいました。ドラムの田中直美!
イノシシのシーンではすっごくいい味出してました。
そうそう、イノシシのシーンといえば、あの画は面白かった! 最高。この映画の中で一番好きです。
特に田中直美が木に登ってるシーン。あれ、画は停まってるけど、直美の持ってるビニール袋が微妙に揺れてるので、あーこれ実際に俳優さんたちが止まって撮ってるんだなぁ、とわかる瞬間でもあります。あのシーンは最高だった。こういう映像の遊びもとても面白い。
そういえば『ウォーターボーイズ』でも映像が面白いシーンあったなぁ。一番最初にプールでシンクロ(とはいえないような悲惨なものでしたが)を披露するシーン。
たった数秒のアクシデントを長々とスローで魅せていました。あのシーンも好きだったなぁ。


スウィングガールズたちが凄く楽しそうに演奏しているのを見て、私にもジャズ出来そうな気がしてきてしまいました。この映画観てトランペットやサックス始めた人いるだろうなぁ。


話は変わって、平岡祐太くんよかったです。
ウォーターボーイズのときも妻夫木や玉木宏を三枚目に演出していましたが、平岡祐太くんも同じように『カッコいいのに三枚目役』がこの映画ではうまく演じられていました。
カッコいいのに情けないボーイズをうまく演出しますね、矢口監督。


前作の『ウォーターボーイズ』がだいぶ面白かったので、どうしても比べてしまいますね。『ウォーターボーイズ』を超えられるか!?ってのも見所なんですもの。
でも、残念ながら『ウォーターボーイズ』には追いつけませんでしたね、、、 だって男子シンクロって、まず発想がずば抜けてるんだもん。いや、実際に埼玉の川越高校がやってたけどね。それを映画にした監督が凄いし描き方が面白くて何回観ても飽きないんです。


矢口監督、次回作にまた期待してしまいます。
凄いプレッシャーなんだろうなぁ。。。


はてな年間100本映画クラブ/9本目)