001)重力ピエロ
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/04/01
- メディア: 単行本
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タイトルに惹かれて買った1冊。
帯には「伊坂幸太郎の名を読書界に知らしめた記念碑的作品」とまで書かれていて、読む前から期待しました。期待しすぎました。
私、あんまり推理モノ得意じゃないんです。
あんまりミステリーを読まないし、読んでも推理があたらない。なので、あんま推理しないで作品自体を楽しむようにしていたのですが、、、
これは途中でだいたいわかってしまいました。
わかった=面白くない、ってものじゃないし、この作品はきっと推理より他に大切なことがあるのでしょう。じゃなきゃ、皆さんこんなに支持しないはず。。。
でも、私には面白くなかったのです。期待しすぎかな?
でも、読んでいてハラハラドキドキがなかったし、涙もなかったし、笑いもなかった。
そういえば『世界の中心で、愛をさけぶ』のときもこんな感じだったなぁ。
確かにこの作品は重いテーマを扱っているし、ただのミステリーではなく、深い深いものを描こうとはしていると思うのですが、何だか中途半端な感じでした。
赤川次郎を少し重くしたような、、、 こんな感想私だけだと思いますが。
ファンの方ごめんなさい!
まぁ、このテーマを重くしたら『氷点』のような感じになるのかもね。って、いつの時代の話をしているのでしょう、私。『氷点』は大好きな作品なので。。。
でも、『重力ピエロ』というタイトル、そしてそのタイトルの由来、それはとても面白いと感じました。
そっか、ピエロは重力を感じさせないんだ、と妙に納得。
そして、「春は二階から落ちてきた。」この一文も。最後まで読んで、あぁこのフレーズいいなぁって。
春は二階から落ちてきた。
(はてな年間100冊読書クラブ/1冊目)